沖縄そばはその県民性からかたくさんの種類があります。
沖縄に初めて来る方はその種類の多さから何を選べばいいか悩むんではないでしょうか?
この記事では沖縄そばの具材の特徴や味わい、どんな時にお勧めかなど解説していきます。
離島で沖縄そば屋をしています山ちゃんです。
現役沖縄そば屋の私が沖縄そばの具材についてわかりやすく解説します。
\この記事で分かる事/
- 初めての沖縄そば屋で迷わないで注文できます。
- 沖縄そばを同伴者に説明することができます。
- 好みに合わせて選ぶことができる様になります。
そもそも沖縄そばの特徴とは
沖縄そばの麺は基本的にラーメン(中華麺 )と一緒です。
若干違う所といえば、
茹でた麺に油を絡める所でしょう。
そば(蕎麦)と言われていますが、
そば粉は使わず、小麦粉を使用します。
出汁は、豚骨と鰹節を使用するのが一般的です。
店によっては、昆布、鶏ガラなどを使用しますが、
味わいは和風出汁に近いです。
元々ラーメンの影響を受けて誕生した沖縄そばですが、
沖縄独自の進化をして今の塩味がメインである
あっさり目の沖縄そばになっていきました。
元々、沖縄本島で誕生した沖縄そばですが、
1975年に誕生した「ソーキそば」が沖縄そばの看板メニューとなり
その人気をきっかけに色々な具材が使われる様になりました。
各離島に沖縄そばが広がったのもこの時期だそうです。
沖縄そばの種類
沖縄そば麺の種類
沖縄そばには、麺だけとってもたくさんの種類があります。
麺の状態別では、茹で麺、乾麺、生麺の3種類に分かれます。
- 茹で麺
-
昔ながらの店では、作った麺を茹で、
日持ちさせる為に油をまとわしたのち自然冷却する
独特のボソボソ食感が特徴です。 - 乾麺
-
よくお土産や通販で販売されている日持ちのするのが特徴です。
出汁の粉末付きで販売しているものもあり便利です。 - 生麺
-
店舗で提供される際に茹であげるもちもち食感が特徴。
最近は生麺タイプを使用する自家製麺の店舗が増えてきています。
上記の様な麺がありますが、近年では麺に
もずく、イカ墨、よもぎ、アーサなどを練り込んだ麺もあります。
また地域によっても麺の形状が違うのも特徴です。
一般的には沖縄そば麺はうどんの様な太めで少し捻れています。
- 名護などの北部
-
平麺と呼ばれるきしめんの様に平べったい平打ち麺を使用。
- 八重山地方
-
細めのストレート麺でねじれていない麺を使用。茹で麺が多いです。
- 宮古地方
-
細めの平麺を使用。茹で麺が多いです。
沖縄そば具材の種類
ソーキ
沖縄そばのイメージが強い、豚のあばら肉(スペアリブ)の事です。
1975年に誕生したと言われ、名護にある”我部祖河食堂”が発症と言われています。
店によって味わいは若干違いますが、
基本醤油ベースの甘辛の味付けが主流です。
こちらのソーキそばは本ソーキと呼ばれ必ず骨が付いていますので
お間違いのないように。
軟骨ソーキ
軟骨を含んだソーキです。
圧力鍋などを使用し、柔らかく煮込まれていて
軟骨ごと食べることができます。
軟骨がよく煮込まれ食感がトロトロです。
ソーキそばと表記されている店、沖縄そばと表記されている店がありますので、間違わない様に軟骨なのかどうか確認が必要です。
三枚肉
豚の肋骨周囲の肉で皮、赤身、脂身が交互に
三層であることから三枚肉と呼ばれています。
沖縄では三枚肉、内地ではバラ肉と呼ばれています。
旨味があり、脂身が多いので柔らかめです。
沖縄ではラフテーと呼ばれる三枚肉の煮付けも有名です。
中身
豚の中身(内臓)です。
大腸、小腸、胃などのモツの事ですね。
クセが少しありますが、
あっさりしていて食べやすいですよ。
沖縄では豚の出汁とカツオ出汁を合わせ
しいたけを加えて塩、醤油で調味し
生姜が効いているものが多いです。
中身汁ではかまぼこやこんにゃく、赤身肉なども
使われます。
てびち
豚足を煮込んで柔らかくしたものです。
コラーゲンたっぷりのプルプル食感のテビチは、
女性にも人気でおでんにも使われます。
少しグロテスクなので敬遠している方もいます。
アーサ
海岸で取れる沖縄の岩のりです。和名は「ヒトエグサ」と呼ばれます。磯の香りがしてお茶漬けのりみたいにサラサラとした食感が楽しめます。
ゆし豆腐
ゆし豆腐といえば、元祖は“高江洲そばのゆし豆腐そば”が有名です。ゆし豆腐はおぼろ豆腐の事で、ニガリを入れて固める前の木綿豆腐のことです。このゆし豆腐がそば出汁と絡み合って最高に美味しいです。ゆし豆腐そばはトッピングに軟骨ソーキや錦糸卵なども入っている事が多いです。
野菜炒め
野菜チャンプルーを沖縄そばと一緒に味わうのが野菜そばです。
店によって野菜の種類や味付けが違います。
しっかり目に味付けをし野菜炒めを作る店や、あっさりめにそばだしで炒めた野菜炒めをのせた野菜そばなどがあります。
出汁によって味わいが左右されるのでそばじょーぐーには「野菜そばはこの店で食べる」と決めている方も沢山もいます。
肉もやし炒め
牛肉そば発祥のお店である“前田食堂“が有名です。
元は賄いで出されていたものだとか…
前田食堂の牛肉そばでは、ステーキ肉の切れ端などを使用しているのでかなりワイルドです。
肉そばで最も多いのは牛肉ともやしの胡椒炒めがそばの上に…
そして、なんと言ってもそのボリューム感も忘れてはいけない特徴です。
この牛肉野菜炒めをかけ分け無ければ麺に出会えません笑
その他の具材
その他にももずくや昆布、海ぶどうなどの具材の組み合わせがあります。
最近の沖縄そばの傾向
最近の傾向として、
麺な生麺タイプ、出汁は基本の豚骨、カツオを使用しながら
そこにプラスαの素材を使用している店が増えている傾向です。
- 野菜のブイヨンを使用して野菜の味わいを!
- 鶏ガラ、もみじ(鶏肉の足)を使用して甘みとコク。
- 煮干し、貝の出汁を使用して魚介系の味わいに。
- スパイスでカレー風味に。
- 味噌や乳製品を使用してクリーミーに。
- ジュレなどのフレンチの技法などを使用する店も!
などなど、多種多様な沖縄そばが作られ始めています。
沖縄そばの概念とは別のところかもしれませんが、
それも沖縄のチャンプルー(混ぜ合わせ)文化が
そうさせているのではないでしょうか!
ラーメン化してると言ってもいいでしょう。
当店でも沖縄そば麺を使用し、タレ、味付けそぼろ、具材を混ぜ合わせて食べる
ニューウェーブ沖縄そばである“とかしきまぜそば”が人気です。
当店ではオンラインにて販売しております。詳しくは下記のページで紹介しています。
まとめ
沖縄そばのたくさんな可能性が見えたのではないでしょうか?
沖縄旅行の際には、
「この店は、麺に拘りがあるんだな」
「この店は出汁に拘っているな!」など、
沖縄そばの店ごとの拘りを楽しんでいただきたいです。
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